夏祭りを支える、地域の力

この夏、私の住む町会の夏祭りに参加し、焼きそば作りを担当しました。

お祭りは夜からですが、準備は朝から始まります。

まずは、焼きそばに使う32個のキャベツをカットするところから。切ったキャベツは、鉄板で一度に炒める量ごとに小分けして袋へ入れていきます。3人で作業しても2時間弱。800食分ともなると、なかなかの量です。

夏祭りというと、どうしても当日のにぎやかな光景に目が向きますが、その裏では、町会の皆さんがずっと前からさまざまなことを考え、準備を重ねています。

特にこの時期、気をつけなければならないのが暑さと衛生管理です。

キャベツの下ごしらえは、冷房の効いた町会会館で行うことができました。

焼きそばに使うお肉も、生肉をそのままお祭り会場へ持ち込むのではなく、事前に涼しい町会会館の中で加熱処理。会場では生肉を扱わずに済むようにして、食中毒などのリスクを少しでも減らします。

暑い時期に大勢の方に食べていただくものだからこそ、どうすれば安全に提供できるのか。

そして、限られた人手や設備の中で、どうすれば当日の作業をスムーズに進められるのか。

一つひとつ先のことを想像しながら準備する町会の皆さんの姿を間近で見て、地域のお祭りは、こうしたたくさんの「見えない仕事」によって支えられているのだと、改めて感じました。

そして迎えた夜のお祭り。

みんなで鉄板を囲み、焼いて、盛り付けて、声を掛け合って――。

なんと、準備した焼きそば800食はすべて完売!

会場には子どもたちの笑顔があふれ、地域の皆さんが世代を超えて一緒に夏のひとときを楽しんでいました。

幸い、この日は猛暑というほどではなく、時折涼しい風も吹き、気持ちよく最後まで作業をすることができました。

子どもから高齢者まで、地域の皆さんが一緒に集まり、顔を合わせ、笑い合う。

そんな当たり前のように見える地域の風景をつくるために、たくさんの方が時間と力を惜しまず動いてくださっています。

私もその輪の中に入り、一緒に汗をかきながら焼きそばを作れたことを、とても幸せに感じた一日でした。

町会や自治会を取り巻く環境は、担い手不足や高齢化など、決して簡単ではありません。

だからこそ、こうした地域のつながりを、これからどう守り、次の世代へつないでいくのか。

楽しかった夏祭りの余韻とともに、改めて考えた夏の一日となりました。

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